「日々感謝、日々感動」

書道家の武田双雲さんの言葉、ある雑誌の記事からです。
たまにテレビで拝見しては、一体何者なのだ?くらいの感じでいましたが
その記事を見てわたしより歳下だったことが判明、
さらに記事の内容も非常に良い内容だったことに二重の驚きがありました。

記事の内容は要約すると次の通りです。

独立当初、ストリートで「書」を書いて売っていたが、
もちろんそう簡単には売れない。
そこで自然と道を行き交う人々を観察するようになった。
観察を続けているうちに
人は様々な悩みや悲しみや苦労を抱えて生きていることがわかった。
そしてそれを感じ取り、実際に話を聞き、その人をよく理解してから、
その方のために「書」を書くようになった。
それから自分の「書」が飛ぶように売れるようになった。
最後には「書」を見て感動し、泣き始める人まで現れた。
しかしそれは自分の作品がすごいのではなく、
その人たちが元々持っていた感情のスイッチを、
自分の作品が押しただけのことだ。
この経験から自分の役割が明確になり、
人々の感情を引き出して感動してもらうことを自分の仕事とすることに決めた。
だから自分は常に日常の出来事に感謝し、感動している。
日常を当たり前と思わず感謝し、感動する。
それが感性を磨くことになり非常に大事なことである。

順番や言い回しは若干違うかもしれませんが、
このような内容に記事でした。

書道で人々に感動を与える。

そう簡単なことではありません。
自ら日々感謝し、日々感動し感性を磨いているからこそ成せる業だと思います。

その雑誌に載っていた武田さんの作品です。
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あのNHK大河ドラマ「天地人」の文字もこの方の「書」です。