貯蓄関連でたまに聞かれる質問に、毎月積み立てをしたいがどのような商品がよいか?

というものがあります。

基本的に金融商品を選択する際は、
その資金の性格で運用する商品を決定しますが、
毎月の積み立ての場合も同様で、
その積み立ての目的が何なのかによって積み立てる商品を選択します。

例えば、2年後の車購入資金であれば流動性の高い積立定期やMMF等で行いますし、
20年後の老後資金であれば流動性は低くても高利回りの商品を選択します。

その長期的な運用の場合にお勧めしたい積立が、
比較的値動きの激しいものへの一定額積立投資です。
主な対象は、為替、金、指数、個別株等です。

値動きの激しい商品は世間一般的に投機的なイメージが強く、堅実な資産形成には敬遠されがちです。
しかし、長期間にわたり一定額を毎月積立していく方法は単純に一点買いで投資している人よりも非常にリスクを少なくすることができます。

この投資方法がなぜリスクが少ないかと言いますと、
そのポイントは一定額を定期で購入していくところにあります。

一定数量ではありません。

よく株式投資ではリスク管理の一つに時期を分散して購入する方法があります。
一回で投資資金をすべて使わず、回数を分けて一定数を購入することで購入単価を平均化しリスクを少なくするわけです。
それはそれでよいリスク管理の方法ではありますが、
それを一定額にすることで、さらにリスクが少なくなります。

一定額なので
価格が高い時は少ない数量で、
安い時は多い数量で購入できるので、
自動的に平均単価が下がります。

ここが大事なポイントです。

2,3年の短いスパンでは単純な値下がりで損をしてしまう可能性が高いのでお勧めできませんが、
10年以上積み立てるつもりであればいい投資方法だと思います。

ある程度積み立てたら価格を注視し解約するタイミングを計ります。
投資期間の前半はとにかく積み立てる期間とし、
残り半分ぐらいは解約のタイミングを計るようなスタンスが良さそうです。

対象商品は、為替や指数、金などの長い目で見た場合に安定しているもの、
もしくはご自身で選択することが可能なら将来性のある株式や新興国のファンド等がいいと思います。
個別株式や新興国の将来性は判断が難しいという場合は為替や指数が良さそうです。

いくらリスクが低いとは言ってもどんどん値下がりしていく商品や価値がなくなってしまうものは当然ダメですので注意が必要です。