松本復興担当大臣が辞意を表明いたしました。
先日の知事や記者への失言は被災地を中心に相当な非難を浴びていました。
引責辞任と言うかたちですが、これについては深く考えさせられました。

まずここに至る経緯と事実関係を振り返ってみますと、

1・松本大臣は菅総理に辞任を迫っていた。
2・復興相就任の依頼を数回断っていたが嫌々就任した。
3・就任会見では、サングラスをかけ、自民、公明、民主を名指しで非難した。
4・知事への暴言とその場にいた記者に口封じをしようと恫喝とした。
5・暴言と口封じが明るみになり非難が集中した。
6・辞意を表明した。

ということになります。
一部事実は不明な部分もありますが、
現状に満足しない中で、最初から菅総理を道連れに引きずり下ろすために
大臣に就任したのではないかとも感じ取れます。

もしかしたら今は非難されていますが、これで総理が任命引責辞任すれば、
歴史的に正しいことをしたと評価されるかもしれません。
与野党が国民無視で政局を繰り返す状況に嫌気がさしていたのかもしれません。

しかし例えそうだとしても、また自己を犠牲にして大義を貫いたのだとしても、
サングラスをかけて記者会見しり、公然と政党批判をしてみたり、
ましてや被災者を不安にするような発言をしていいはずはありません。

与野党が協力関係にないままに復興相にさせられて、
一体何ができるというんだと怒っていたことでしょう。
しかし松本大臣も政治家であって復興相になったのであれば、
例えねじれ国会で法案が通らなくても、復興大臣として、ひいては一議員として
被災地のためにできることをひとつでもすることが、
正しい道だったのではないでしょうか。

周りに合わせて自分を堕落させれば、失わなくていい信頼を失うことになります。
人として恥ずべき行動を取れば、そこにどんなに正しい理由があろうとも
その行動を取った人間は非難され信頼を失うのです。

自分も同じような経験があります。
相手がどんなにくだらない人間であろうと
それに対して感情的になり、人として恥ずべき行動を取った結果失った信頼は、
決して回復することはできません。

相手や周りがどんなに酷くても、決して自分から堕落していかないこと

今回の一件は深く考えさせられました。
自分も胸に刻み、肝に銘じていきたいと思います。