今日なにげなく今まで停めたことがなかったコインパーキングへ車を駐車。
そしたらプリペードカードの案内があったので、1部もらってきました。
どうやらそれを購入すると駐車料金が1割お得のようです。

なるほどコインパーキングでも前受制度を作れるんだなと感心しました。
プリペードカード方式は前受けビジネスでも基本的なものですが、
ほかにも会員制サービス等があります。
冠婚葬祭事業で行われいる互助会とかもそうですし、
信用調査会社の料金制度等も当てはまりますね。

この前受制度の利点は、

・資金繰りが楽になる
・貸し倒れのリスクがない
・商品やサービスの選択をしてもらうときに有利

逆にデメリットは、

・管理の手間や運営コストがかかる
・簡単にサービスや商品の販売をやめられない
・気をつけないと無駄な安売りをすることになる

といった感じです。

会計上の考え方は、
サービスや商品を提供するまでは前受したお金は負債です。
このようないずれは収益に変わる負債のことを収益性負債と言います。
通常の負債(貨幣性負債)はいずれ貨幣で支払しなければなりませんが、
収益性負債はいずれ収益に変わるので、
支払う必要がない負債ということなります。

この仕組みを上手く活かすかどうかは、経営に大きな影響を与えます。

例えば運転資金が1千万円必要な商売を借金で行っていた場合。
年間利息は20万円から30万円かかります。
でも上手に前受制に変更して、運転資金が必要でなくなり、
借金の必要が無くなれば直接的にみても経費が減少します。

さらに貸し倒れリスクの回避、
営業の効率化等を考えるとメリットは大きくなります。

前受制度を上手く経営に取り入れて、
貨幣性負債を収益性負債に変更できれば
有利子負債を圧縮し、無借金経営を行うことも夢ではありません。

ただ、業種によっては単なる無駄な値引きにつながる可能性もあるので
有効かどうかの判断には、慎重な検討が必要です。